「会社員と演奏家」の二刀流を叶えたシンプルな思考法。

こんにちは。ピアノ研究家のみきです。

わたしは音楽系大学院を卒業してから長い間、会社員と演奏活動の2足のわらじを履いていました。

会社員としては、真面目に仕事に取り組む姿勢が評価されて、一緒に働く人たちに頼りにしてもらえたり。

ピアノは課題だった技術面を改善して、コンクールで入賞できたり、ピアノ演奏や伴奏の仕事をするようになったり。

 

会社で働くことで使える時間に制限があるから、本気で効率的な練習方法を考えて、ピアノが格段に上達する。

音楽の世界だけにいるよりも、いろいろなことを経験できるから、表現力にも磨きがかかる。

ピアノがあることで、会社で理不尽に思えることがあっても、腐ることなく自分が自分らしくいられる。

 

両方やったことで、会社人としても演奏家としても成長できたし、いままで関わることのなかった人たちに出会えて、ありきたりな言葉だけど、世界が大きく広がりました。

 

 

 

だけど、社会人になったばかりの頃は、仕事かピアノかどっちかしかできないと思っていたし、どっちか選ばないと中途半端な人生になると思っていました。

 

(有名な『音大卒は武器になる』でも、音楽で食べていくのは厳しいから、会社員になって音楽は趣味で楽しむでいいじゃん、みたいなニュアンスで書かれているし…)

 

 

わたしが新卒で最初に就職した会社は、食品製造メーカーの営業事務。

繫忙期には、休憩時間が取れないくらいの忙しい職場で、1日中頭をフル稼働。

 

出社したら1番に、大量の注文書をチェックして、受付印押したものを1枚1枚FAXで送って、ひっきしなりにかかってくる電話応対しながら、注文書を1件ずつ社内のシステムに入力して。

運送会社の納品遅れや配送商品の間違いがあれば、取引先の担当者の方に事情を説明して、「何がなんでも今すぐ持ってこい!」という人もいるから、運送会社に連絡して、すぐ配達できるか確認して、わかり次第すぐ取引先に連絡して。

その合間にサンプル希望のお客様がいたら、倉庫まで走ってサンプルを用意してもらって、サンプルがなかったら、製造担当の人に用意してもらって・・・・。

 

と、あれこれ書いてしまったんですが、とにかくやることが山のようにあって、それらを決められた時間までに、終わらせないといけなかったんです。

 

 

とうぜん、受注や出荷業務以外の仕事もあって、そういうのは出荷がひと段落した業務外の時間に、残業して取り組むことになっていました。

 

そんな感じなので、家に帰ると心身ともに疲れ果てていて、ご飯を食べて寝るだけの生活。

自然とピアノから遠ざかっていきました。

 

毎日決まったことを、大量に機械的にこなす日々を送る中、ふと「自分の人生、会社だけで終わっていいのかな」と思ったのです。

 

 

この仕事、自分じゃなくても誰でも出来るよね。

いくらでも代わりがきく仕事じゃない・・・?

 

 

それまでは、会社員かピアノかどちらかを切り捨てて、どちらかを選ばないといけないと思っていました。

とくに当時の職場は、忙しい上に残業も多かったこともあって、ピアノは続けても趣味でしかできない、みたいな思考にとらわれていて。

 

 

だけど、どんな仕事も会社に雇われている以上、その人じゃないとできないっていう仕事なんかなくて、いくらでも代わりがきく。

いくらでも代わりがきく仕事のために、ピアノを切り捨てる必要ってなくない?

そう気づいてしまったのです。

 

 

わたしはピアノが大好きで、弾きたい曲がまだまだたくさんあるし、人生をかけてピアノを追求していきたい。

でも、会社員としてもキャリアを積んで成長したいから、これからも頑張っていきたい。

 

「迷うくらいなら両方やってみようか」

AかBかどちらかを切り捨てて、どちらかを選ぶという思考をわたしは捨てました。

 

迷うくらいなら両方選んで、そこから両方できる方法を考える。

AとBも両方取って、最善の結果を残すにはどうしたらいか?を常に考えるのです。

 

 

 

人ってつい、AとB、2つの選択肢を与えられたら、「どちらかを選ばないといけない」という思考回路に囚われてしまうもの。

日本の学校教育自体が「正解or不正解」という方向性なので、日本人は特にそうなってしまうのかもしれません。

 

自分でも気づかないうちに、「どちらが正しいか?」「どちらが良くてどちらが悪いか?」を決めつけてしまうのです。

 

 

だからこそ、「会社員としてもバリバリ働きたいしピアノの腕も磨いていきたい」という、

一見すれば「無理じゃない?」と思えることを両立させるには、その「無理」という思考の先に行かなきゃいけない。

自分の可能性を信じて、「無理」という枠を超えた瞬間に第三の選択肢が見えてきたり、今まで思いつきもしなかったアイデアが降ってきたりするものです。

 

 

 

会社員と演奏家の両立でいえば、

  • 「残業して当たり前」という考えを改めて、どうやったら残業せずに済むかを考えて工夫する
  • 出荷ミスをすると時間のロスが大きいから、ミスしないことに注力を注ぐ
  • 仕事とプライベートは完全に切り分ける。会社でお客さんに怒られてヘコんでも車に乗ったら忘れて、帰宅したらピアノに集中
  • ピアノの練習方法を見直す。技術的な部分に不安があったから、技術面の改善を意識する(毎日少しずつの練習でスケールを全調マスターした結果、技術面が改善した)

 

などなど、それまでの思考を切り替えて、「両立するためになにができるか?」と徹底的に考えて実行して、最終的には、ピアノと両立できる職場に転職することとなりました。

 

 

 

 

そしてそれは情報発信も同じで。

始めたばかりの頃はブログが思うように書けなくて、「量が大事か、質が大事か」という部分で、ひとり脳内議論をしていました(笑)

でも結局は両方大事なんです。

 

最初のうちは量をこなさないと質は高めていけないから、量を重視する時期があってもいい。

けれど、いつまでも量を重視していたら質は磨かれないから、、ブログ1記事ごとのクオリティは意識したい。

だからといって、質にこだわりすぎていたら、いつまでたっても世の中に出せずに、時間だけが過ぎていく・・・。

結局、そのときの状況やタイミングによって、1番ベストなバランスを見極めて、行動していかないといけないってことなんです。

 

 

わたしは結婚を機に会社員を辞めたあと、大学の研究所にパートとして再就職しましたが、

  • 研究所の仕事と家事のバランス
  • 演奏の仕事と家族のバランス
  • ピアノと自分がやりたいビジネスとのバランス
  • クラシックとYouTube用の演奏とのバランス

いろいろな場面で、どちらも大事にする方法はないか?常に考え続けて決断してきました。

 

最初は、「あれもこれもは無理かも…」と思ってしまっても、とりあえず両方やってみる。最善の方法を考えて、決断して、行動して・・・と繰り返していたら、今まで気づかなかった新しい在り方が見えてくる。

そうすると、あれこれ考えなくてもインスピレーションが沸いてきて、人生の選択肢に柔軟性が出てくるんじゃないか、って思います。

 

 

AかBかどちらかを切り捨てて、どちらかを選ぶという思考は捨てる。

迷うくらいなら両方やってみる。

きっとあなただけの人生の道が拓けていくはずです。

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